肩や背中のイボとニキビは違うもの?
肩や背中のイボがニキビのようになっている場合がありますが、肩や背中にもニキビはできます。
イボとニキビは異なるものですので治療法にも違いがあるのですが、肩や背中のイボとニキビはどう違うのでしょうか?
以下で肩や背中のイボとニキビの原因と治療法について説明しますので、チェックしてください。
肩や背中のイボとニキビの原因とは?
肩や背中のイボとニキビは、異なる原因によって生じます。
では、それぞれの原因を見ていきましょう。
- 肩や背中のイボの原因
肩や背中のイボの原因は、2種類あります。ひとつはヒト乳頭腫ウイルスが原因となってできるウイルス性イボ(尋常性疣贅)、もうひとつは加齢が原因とされる老人性イボ(脂漏性角化症)です。
ウイルス性イボは、皮膚の傷口からウイルスに感染して生じます。ウイルスは感染性であるため、原因となったウイルスを完全に除去しない限り、再発リスクがつきまとうことになるでしょう。
一方、老人性イボは、加齢によって皮膚のターンオーバーが乱れ、皮膚の上に溜まった古い角質が紫外線などの刺激にさらされることによって生じるとされています。ウイルス性ではないため、他に感染することはなく、また健康に害を及ぼすこともありませんが、放っておくとどんどん大きくなります。
- 肩や背中のニキビの原因
肩や背中のニキビの原因は、毛穴の詰まりです。特に背中は汗をかきやすく、毛穴に角質や皮脂が詰まることでアクネ菌が増殖することで、いわゆる背中ニキビができてしまいます。また、食事の栄養バランスが偏っていたり、睡眠不足など不規則な生活習慣を続けることが原因となり、肩や背中にニキビができるケースがあります。
肩や背中のイボの治療法
肩や背中のイボを治療するには、いくつか方法があります。
以下、皮膚科で行われている代表的な方や背中のイボの治療法を紹介しましょう。
- 液体窒素療法
液体窒素療法は、超低温の液体窒素を使って肩や背中のイボのウイルスを壊死させる治療法です。綿球やスプレー、ピンセットを使って液体窒素を塗布することになりますが、手術時には麻酔が使用されませんので、激しい痛みを感じます。
また、治療跡がシミのように残ることがありますので、その点は皮膚科の医師に相談してください。
なお、老人性イボ(脂漏性角化症)も液体窒素で治療することがあります。
- レーザー治療
レーザー治療は、紫外線や炭酸ガスレーザーで患部に熱を発生させ、その熱エネルギーでいぼを除去する治療法です。治療効果は非常に高く、治療期間が約2週間程度と短いのも、レーザー治療のメリットと言えるでしょう。
また、レーザー治療は跡が残りにくいとされていますので、なるべく皮膚に跡を残したくない方はぜひレーザー治療を受けてみてください。
ただし、液体窒素療法とは異なり、レーザー治療は保険の適用外となります。
肩や背中のニキビの治療法
肩や背中のニキビの治療法は、軟膏が使用されます。
また、日常生活の中でもケアできますので、以下で紹介しましょう。
- 肌を清潔な状態に保つ
肩や背中ニキビの原因は、毛穴に角質や皮脂が詰まり、アクネ菌が増えることです。そのため、日頃から皮膚を清潔な状態に保つことが大切なのですが、すでにできてしまったニキビを解消するには、毎日のスキンケアが重要になるでしょう。
シャワーを浴びる時などにピーリング成分配合の洗浄剤を使用すれば、古い角質が取れやすくなり、かつ皮膚のターンオーバーが改善し、ニキビが次第に消えていく可能性があります。
ただし、ピーリングした後の皮膚は刺激にさらされていますので、保湿剤などで水分を補充してあげてください。
- 食事を見直す
ニキビを改善するためには、ビタミンB群を積極的に摂取すると良いと言われています。ビタミンB群の食事での摂取が難しいのでしたら、サプリメントを利用するのもひとつの手でしょう。
また、皮膚の新陳代謝を高めるとされるビタミンCを積極的に摂取することも大切です。
一方、脂っこい食べ物や辛い食べ物、アルコールは皮脂の分泌を増やしてしまいますので、控えたほうが良いかもしれません。
背中や肩のイボおよびニキビなどの治療法はこちらのページで詳しく解説しています。
category : お肌とイボの基礎知識