肌をきれいにする栄養素はシステインとビタミンC

システインの働き
肌をきれいにするのは「システイン」です。L-システイン、ハイチオールと呼ばれることもあるシステインは、アミノ酸の一つで体内で重要な働きをします。代謝に関係しており、皮膚や髪の毛、爪などにも必要な材料の一つです。
体の組織の材料となるだけでなく、肌のターンオーバーを整え代謝を機能させるのにも必要な成分です。このターンオーバーに作用する点で、システインは非常に重要です。
システインが十分に供給されていれば、肌荒れなどのトラブルが起きても回復しやすく、起こり得る肌トラブルにも強い肌へと成長します。回復力があるので多少の変化に強く、刺激に対しても抵抗力を備えることが可能です。
紫外線を受けてもシミや老人性イボとなる原因の組織をターンオーバーによって排出できるため、肌はいつも健やかな状態へと回復していきます。
重要なビタミンC
ビタミンCも、肌の健康に非常に重要な働きを持っています。ビタミンCは抗酸化作用が強く、活性酵素の作用による細胞の酸化を防ぎます。これは肌の老化に対して威力を発揮し、加齢によるターンオーバーの乱れや代謝の不足を補います。
さらに、細胞間の結びつきに関係しているコラーゲンの生成にも必要です。肌の弾力や潤いを保つ働きのあるコラーゲンを生成することで、ビタミンCは肌の健康と維持に不可欠な存在となっています。粘膜を機能させるのもビタミンCの仕事です。
これによりウイルス性のイボなどには効果的で、原因となるウイルスを定着させることなく退治したり排除したりします。免疫力の向上すれば、そう簡単にはウイルス性のイボが出来ることはないでしょう。
体が感じるストレスに対抗するホルモンの生成にも必要です。発疹やできものはストレスによるところも多々ありますが、ビタミンCによって免疫力を高めるストレスに強い体づくりが可能になります。
どう摂取すればいいか
システインは人体の中で合成される成分ですが、システインの材料であるメチオニンを含む食品を取ることで、合成される量を増やすことが効果的です。鶏肉や牛肉、マグロ、カツオなどの動物性タンパク質、牛乳やチーズなどの乳製品を摂りましょう。
またサプリメントなどで付加的に摂取することで効果的に取り入れるのがいいでしょう。ビタミンCは日常的な食事によって補給するのが理想的で、赤・黄ピーマンやアセロラ、レモン、キウイフルーツなどに多く含まれています。システインとビタミンCを一緒に摂ることで相乗効果も期待できます。
category : お肌とイボの基礎知識